育苗箱をベルト搬送する

これから水稲の播種作業が本格化してきます。播種機にて、床土、灌水、播種、覆土、までを一貫して行うのが主流と思いますが、その後に沢山できあがる育苗箱をどうやって運び、どうやって並べるか、ここも大変な作業と思います。

地域や農家さんそれぞれの方法があると思いますが、今回は育苗箱をベルト搬送する方法をご紹介いたします。

育苗箱を少人数で運ぶ手段として活用

ベルト搬送機ロングキャリーの問い合わせやご注文が急増した始まりはコロナ渦の頃です。帰省して実家の田植えを手伝う、近所の農家さん同士で集まって作業する、という事が敬遠され人手の確保が難しくなっていました。しかし田植えはしなければなりません。少人数で沢山の育苗箱を運ぶ方法としてベルト搬送機が注目されてきたのです。

コロナ渦後の現在も、値上がりや後継者不足で離農が進む深刻な現状が加速しています。手放された農地は別な農家さんに預けられ、今までより大きな面積を耕作しなければならない状況が増え続けています。

そんな現状に、やはりベルト搬送機が求められてきています。

播種機から連続して運ばれる育苗箱

写真のようにハウスの前に播種機を設置して、ベルト搬送機「ロングキャリー」も一直線に配置することでハウスの奥まで一度も手を触れることなく自動で運ばれる仕組みが作れます。

送られてきた育苗箱を取って置くだけで次々と並べることができます。運ぶ人は要りませんし、仮置きで積み上げる場所も、そのためにかかる時間も不要です。播種から配列完了までの時間が大幅に短くなるのが最大のメリットです。育苗が終われば今度はベルトを逆回転させて苗出しで次々と送り出せます。ハウスの前に軽トラックを置いておけばそのまま積み込みできます。

簡単に設置できるロングキャリー

農業法人さまの例では、屋外で大規模に路地プール育苗する手段としても活用されています。手軽に運べて位置を変えられるロングキャリーですので、屋外の開けた場所であればすぐに隣の場所へ移動も可能です。ただし防水ではありませんので雨や水が貯まる場所では注意が必要です。ちなみに電源は発電機を利用しています。

設置は使いたい場所に並べていくだけです。電源も100V家庭用コンセントで大丈夫です。終端にオートストッパー(別売)を装着すると端まで来た育苗箱がストッパーに触れて全台を一斉に停止させることができますので、目を離した隙に育苗箱が落ちてしまう、なんてこともありません。

ロングキャリー本体は1.8mのベルト搬送機ですが、専用の延長フレームを連結すると更に1.8m搬送距離を延長できます。手動の苗送りローラーもありますので、これらを組み合わせて繰り返し並べると、20mや30mという長距離搬送を作ることができます。

搬送速度は300枚/時~1,000枚/時まで選択可能です。搬送物の重量や負荷により速度は少し低下することがあります。

付属のスプロケット(ギヤ)を組み合わせて速度を変更できます。

詳しい仕様や作業動画は製品ページをご覧下さい。長距離搬送のお引き合いが多い場合は在庫が急激に減少することがあります。数量が必要となる長距離搬送をご計画の場合はお早めにご相談ください。