佐賀でウンカ防除について考えてみた

JAグループ佐賀「農業まつり」に参加してきました

1月末から4日間、JAグループ佐賀主催による「農業まつり」に参加してきました。

農業機械をメインとし、車や苗木、キッチン用具や墓石まで

佐賀県下のJAで取り扱う全てのアイテムが一同に介したビッグイベントです。

また、農産品や加工品などを佐賀の各地より持ち寄り、

一般来場者に対し産品をPRする場としても大変盛り上がっておりました。

 

なぜ佐賀まで来たか?

2019年は佐賀の稲作にとって非常に困難な年だったようです。

それは、ジェット気流に乗って中国大陸周辺から「ウンカ」が上陸してきて、

稲を吸汁し、後に枯れていくという現象が大きな問題となりました。

またこれは2019年に限らず、多かれ少なかれ毎年のように

梅雨の時期には大陸より運ばれてきていて、九州に居付き繁殖をし、

第2世代以降が悪さをするウンカもいるそうです。

更にはウイルスをもった虫が稲の病気を引き起こす要因となっていて、

九州地域では大きな悩みの種になっていました。

一方で当社の「パラット」とウンカに適した最新の「箱処理剤」を使って

”播種同時処理防除”を行った農家さんのほとんどがウンカ類による

いわゆる「坪枯れ」被害にあわなかったそうです。

その話を聞きつけたJA幹部の方が尽力され、2020年はウンカ被害を無くすために、

当社に「パラット」出展の依頼があったわけです。

痛み(被害)が伴わなければ本気にならなかったのか?

いわゆる「箱処理剤」は農薬です。

できれば安い農薬で手軽にまきたいと思うのはとても理解できます。

今までやってきたことに対して、特に大きな問題が無かったことも、

考えなおす引き金にならなかったのでしょう。

本来「箱処理剤」は苗箱に規定量50グラム撒く必要があります。

従来の考え方ですと、田植えの直前、畦に箱をいくつも並べ、

紙でできた容器に薬剤を入れると50グラムとなり、それを手でパラパラ撒いていました。

一箱に50グラム撒いたとはいえ、箱全体にムラなく散布することはまず不可能です。

その撒きムラがある苗を植えたところからウンカにやられてしまう

リスクがかなり高まったといえると考えられます。

以前より農薬メーカーも研究をすすめられており、

ようやく昨年よりウンカにとても有効な新しい箱処理剤が

販売され始めたこともありましたが、本気でリスクを軽減しようと

考えていた農家さんが少なかったことも正直あると思います。

そして、この年ウンカによる大規模な「坪枯れ」被害です。

 

一箱に均一に、ムラなく、規定量を!一生懸命説明しました

私の使命は、「パラット」を売ることではない!(←部分最適)

佐賀のまたは九州の農家さんがこれ以上ウンカ被害で

米の収量を大幅に落とさない、収入を減らさないことだと!

「これが佐賀県水稲の全体最適ya~~」www

とにかく、今までの農家さんのやり方を聞き出し、今後は苗箱に均一に、

ムラなく、50グラムという規定量を適切な場所でやってください。

それを行えるのはこの「パラット」です。

私をはじめ、JA農機担当者さん、JA肥料農薬担当者さん、

仲介いただいた井関農機さんのみならず、そこに居合わせた「パラット」を

使ってくれた農家さんまでもが入り混じりワンチーム(笑)となって推進をしました。

更には驚くような大特価で畳みかけます。(画像の価格はJA佐賀グループの展示会特価となります)

ありがたいことに、沢山のご注文札をいただきました。

 

最後に、佐賀県のお米「さがびより」は食味ランキングで9年連続「特A」の評価だそうです。

「パラット」で身に付けた新しい防除技術でさらに評価を継続していって欲しいです。

山形のニューカマー「雪若丸」、全国区になった「つや姫」、定番の「はえぬき」も負げでらんねの。